【アバ的利休百首 vol.3】こころざし深き人にはいくたびもあはれみ深く奥ぞ教ふる
あやうく2日坊主か!?という危機も乗り越えて
今日も『利休百首』一句いってみましょう!
こころざし深き人にはいくたびもあはれみ深く奥ぞ教ふる
■一般的解釈
これはわかりやすいですね!学ぶ側というよりも、「教える側」への教訓ですね。
志高く取り組もうとしている人には、教える側も同じ志で応えなければいけません。
「学ぶこと」よりも「教えること」から得ることのほうが多いと私も先生から言われて
自分の教室を持とうと決心しました。
■アバ的解釈
教えさせていただく立場になって、この気持ちは本当によくわかります。
新しいことを知りたい!もっとお点前を覚えたい!と本気でぶつかってくる方には
こちらも本気でぶつかり返さないと失礼です。
でも、同じ人でもその日の気分や状況によって変わるものです。志高い人でも
疲れていたり、凹んでいるときは一時的にモチベーションが下がるものです。
その心の強弱を読み取ってこそ、真の教授と呼べるのではないでしょうか?
そして、やっぱりこれも茶道に留まらず日々の生活でも同じことが言えますね。
例えば仕事でもやる気に燃えて
『どんなことでもやりますので仕事ください!』
と威勢の良い新人を見たりすると、
『おっ!イキがいいな!いっちょこれやってみ!』
とそのイキにつられてこちらまでやる気になったりしませんか?
マネージメント本とかに「えこ贔屓」はしないでみんなまんべんなく!
なんて書かれていますが、やる気を見せてくれる人を大事にしたいと
思うのは人間として当然?ではないでしょうか。
仕事にしても何にしても、やらなければいけないのであれば本気で
取り組んだほうがいいですよね?だって、結局その一時間なら一時間は
過ぎていくのですから!だったら同じ一時間を本気で!笑
■ 参考文献
淡交社
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