【アバ的利休百首 vol.23】 一点前点るうちには善悪と有無の心のわかちをも知る ~損得勘定だけで物事を判断するな!つねに相手のために?
またもや「心」に問いかける一句です。
一点前点るうちには善悪と有無の心のわかちをも知る
■一般的解釈
お茶を点てるときは、自分の点前がうまくできているか?間違いはないか?
見ている人に褒められたいなどと言う気持ち。つまり、
善悪と有無の心
を判断するようなことに意識を向けるのではなく、一心不乱にお客さまと
向き合い、最高の一碗を出すことだけに集中しなさい。
■アバ的解釈
今やっていることに対して、損得を考えるのではなくて
一番大事なことは目の前にいるお客さまに最高のおもてなしをしなさい!
ということですよね。
仕事でも
目先の利益を取るな!もっと先を見据えた利益を取ろう!
と言うことがあります。仕事柄、いろいろと相談をされます。
本当だったらコンサルティング費用を貰うような案件も気前良く?お手伝い
していると
何でそんなことまでやるんですか?
と、よく言われちゃいます。。。お客さんが困っているならできる範囲内で
お手伝いしたいですよね?損得ではなくて。同じ1時間の打ち合わせで終わる
話なら喜んでおはなします!
自分のお点前が上手いとか下手とかよりも先に
お客様にとってどうか?
という視点を大事にしなさいね!と利休さまは言いたかったのでしょうね。
よく先生に
どうだ!私は完璧に出来ているでしょ!
という態度でお点前をするとそれが体から滲み出てとてもイヤらしいので
つねに謙虚に教えていただく、点てさせていただくという気持ちを大事に
しなさい!と言われます。
先ほどあげたお仕事の例も同じですね。
教えてあげるのではなく、教えさせて頂く。話しながら自分の中ですごく
整理されて新しい発想が生まれること少なくありません!
ひとつのことに夢中になって取り組む!是非、実践したいものですね。
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■ 参考文献
淡交社
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