【アバ的利休百首 vol.25】 茶を振るは手先をふると思ふなよ臂よりふれよそれが秘事なり ~小手先の技に騙されるな!って、そう簡単には問屋は卸さないぜ!
今から笠間に行って窯と工房のリフォーム計画を練ってきます。
こんな日でもちゃんと更新。問題は明日だな。。。笑
茶を振るは手先をふると思ふなよ臂(ひじ)よりふれよそれが秘事なり
■一般的解釈
お茶を点てるとき、茶筅を振ります。そのとき、手先だけで点てようとすると
ついつい力が入ってしまい、茶筅はぐるぐる回るわで、上手く点てられません。
手先で振るのではなく「肘」全体を使って振ると指先の力は最小限になりおいしい
お茶が点ちます。
肘で振る
これが秘訣です!
■アバ的解釈
お茶をはじめて点てるときのアドバイスです。
お茶を点てるポイントは「たった」2つです。
1.手首ブラブラ
2.茶碗の前の壁、後ろの壁に当てるように茶筅を振る
簡単でしょ?難しいことなんて何もありません!さあ、やってみましょう。
本当にこれだけなんです。
でも、ほぼ全員自分で点てたお茶を飲むと
「にがっ。まずっ。」
言います。そりゃ、すぐにおいしいお茶を点てられてしまっては
こちらの立場はありません。笑 お茶をシャカシャカすることは
一見するとすごく簡単そうに見えるのですが、何気に奥が深いんです。
肘を使ってお茶を点てる
なんて言われても、理解できませんよね?僕も言葉で理解したことなんて
一度もありません。茶筅をひたすら、ひたすら振り続けてこの意味を体で
覚えました。
小手先の技
なんて言いますよね!
まさに始めたばかりの頃は「小手先」なんです。
そこから順々に覚えていくんですね。
仕事だってはじめは何も分からないから、手探りですよね?
でも、徐々にいろんな人のやり方などを実ながら覚えてますよね?
言葉で
あ~だ。こ~だ。
と言っても結局、右から左なんです。
利休さまもそんなことは承知の上で、あえてこんな「秘事」を言ったのでしょうね。
お茶を点てるコツは「肘」だぜ!
でも、まあ言ったところで体で覚えるしか
ないんだけどな。あるとき、そのことを理解できる
日がくるぜ!
みたいな?笑
ということで、一朝一夕ではどうにもなりません。
毎日一服しましょう!ってことです。笑
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■ 参考文献
淡交社
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