アバンギャルド茶会 コラム利休百首 【アバ的利休百首 vol.28】 点前には重きを軽く軽きをば重く扱ふ味ひをしれ ~「序破急」の精神

【アバ的利休百首 vol.28】 点前には重きを軽く軽きをば重く扱ふ味ひをしれ ~「序破急」の精神


重いのに軽く、軽いのに重く。
「茶の湯」の神髄が詰め込まれた「序破急」の精神を知ろう!

点前には重きを軽く軽きをば重く扱ふ味ひをしれ

■一般的解釈

水指(重き)のように重いものは、まるで空のような軽さで。茶筅(軽き)のように軽いものは重々しく。!重そうなものを重そうに運ぶのは無粋。重そうなものこそ、軽そうに扱うことが格好いい。その強弱を所作で表現できるようになると点前にも味わいがでてくるのです。

■アバ的解釈

これまでにも類似する句が何度も登場してきましたね。覚えてますか?

少しずつ表現は違いますが、どれも「強弱」=「序破急」を表しています。ドラマも山場がなくて、ずーっと同じトーンで進行していくとつまらなくなりますよね?お点前も同じで、強弱をつけることで見せ場を作ることができます。

何においてもその「強弱=緩急」からお客さまに伝えたいメッセージが強烈に反映されるのでしょうね。感度の鋭い方は、その緩急に気が付いてくれるものです。(気が付いてもらえた時には点前者としてはうれしい限りです。)

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■ 参考文献

利休道歌に学ぶ (裏千家学園公開講座PELシリーズ)
阿部 宗正
淡交社
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