アバンギャルド茶会 コラム利休百首 【アバ的利休百首 vol.33】 茶を点てば茶筅に心よくつけて茶碗の底へ強くあたるな ~ハイ!肩の力抜いて!おいしいお茶点てましょう!!

【アバ的利休百首 vol.33】 茶を点てば茶筅に心よくつけて茶碗の底へ強くあたるな ~ハイ!肩の力抜いて!おいしいお茶点てましょう!!


今日から数回、「お茶を点てるときの極意」を
利休百首の中から見つけてきてご紹介いたします。

家でお茶を点てて楽しんでいる方にも結構役立つ極意も?笑

 茶を点てば茶筅に心よくつけて茶碗の底へ強くあたるな

■一般的解釈

お茶を点てるとき、茶筅は茶碗の底につかない程度の位置で振る。
なぜか?茶碗と茶筅が直接触れ合うと互いに傷つくことがあるからですね。

でも、それ以外にも大きな意味が!?

■アバ的解釈

お稽古には通いたくない、時間がないけど、家で気軽にお茶を飲みたい!
という方から

 どうやったらおいしくお茶を点てられますか?

と聞かれます。これまでに紹介した句の中にも『極意』ありましたね!

 茶を振るは手先をふると思ふなよ臂よりふれよそれが秘事なり

ここでは『アバ茶流 お茶を点てるときのポイント』を紹介!
覚えていますか?

 手ブラブラ。茶筅は前後前後と茶碗の壁にぶつけるように!

です。さらにあわせて
 
 1.力は不要なり
 2.何はともあれ回数
 3.誰かのために点ててあげる

とお伝えします。今回の句はまさに「1.力は不要なり」について
書かれている句です。仕事でも、肩に力が入った状態でプレゼンすると
何だか気張っていて、ヘタをすると空回りしている感じになりませんか?笑

お茶も同じなんです。

 ふ~~~

っと深呼吸して肩の力を抜いて点てるとおいしくなりますし、なぜか!?
茶筅が茶碗の底にゴリゴリと当たらなくなるはずです。茶筅も長持ちしますしね!笑

何事も

 肩肘張らず、気を抜いて行きましょうや!

ってことですね。茶碗にゴリゴリされたら茶筅も

 痛てえな、この野郎!

って怒ります。なので「茶筅に心よくつけて」ということで!うしし。

追伸:
 誰かのために点てる。
 これ結構重要だと想っています。自分のためだと意外と妥協しちゃうもの。
 でも、誰かに飲んでもらおうと想ったら真剣になりますよね?そして、
 「おいしいね!」って言われたらさらにやる気でちゃいますよね?笑

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■ 参考文献

利休道歌に学ぶ (裏千家学園公開講座PELシリーズ)
阿部 宗正
淡交社
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