【レポート】 備前アート茶会に向けて! ~備前窯元巡り、若手作家と語り合う。
六古窯のひとつである「備前」に行ってきました!
大の備前焼の大ファン。念願でした。涙がちょちょ切れるくらい嬉しかったです。
電車の便やイメージ的に
「備前=倉敷 美観地区」
と思い込んでました。「備前を買う」という点だけをみたら、美観地区でも
十分用が足りると思いますが「備前を感じる」という観点でいくと岡山から電車で
40分ほどいった「伊部」というエリアがまさに「備前の里」です。
電車を降りたら見渡す限り登窯の煙突があちらこちらに!なんだかその光景を
目にするだけでワクワクです。今回の一番の目的は2月に東京ミッドタウンで
「協同組合岡山県備前焼陶友会」が主催する備前アート茶会を担当させて
頂くということで打ち合わせがてら窯元巡りをさせて頂くことに!
2日間お世話になった陶友会 理事長のお宅兼工房「一陽窯」見学からスタート!
お~!ザ・登り窯!
山側には江戸時代に共同運営していた登窯が保存されていましたが幅と長さは2倍以上ある
大物!昔はもっと大きな窯で焚いていたそうです!それから備前の命である「土」を水肥して
いるところや「炎」の源泉になる赤松(一回に800キロ、10日間焚くそうです。)
と、いろいろと解説をしてもらい「備前のなるほど」をひとつひとつ噛みしめました。
やはり、実際に現地を訪れ、作っている現場を見て・感じることで得られることは大きいです!
こんな機会を頂けることはなんともありがたいことです。
備前「伊部」の街を散策
そして、伊部の街へ繰り出しました。
備前の作家さんは「自宅 兼 工房 兼 ギャラリー」というのが
一般的なのだそうです。そして、びっくりするくらい密集しています。
こちらは「故 伊勢崎満さん」の自宅。茅葺屋根なんて、めちゃくちゃおしゃれ!
ギャラリーも雰囲気があって最高でした。今は息子の伊勢崎創さんが使われているそうです。
そして、こちらは「人間国宝 金重陶陽さん」の生家。
と、ちょっと歩いただけでこんなにすごいところが!笑
僕の中のメインイベント!備前の中で一番好きな「人間国宝 山本陶秀さん」が
生前使っていた工房や窯まで見学させて頂きました。(涙が出そうになりました。笑)
2日間しかいられなかったのが残念。また来るぞ!
備前作家さんと懇親?激論バトル?笑
夜は備前の若手作家さんたちが10名以上集まって懇親会。
和やかにスタートした会もお酒が入ってくると皆さん真剣に「備前を盛り上げるぞ!」と
いう気持ちで激論バトル。
どうやら2013年のテーマは「グローバル化」のようです。
ふむふむ。それなら僕も少しお手伝い出るかも?と僕なりにいろいろと意見を出させて
頂き、とても有意義な時間でした。
茶道もそうですが、こういう議論を通じて次世代へとつながっていく必要があるんでしょうね。
どこも同じ課題と想いをもっているんだと!さあ、まずは2月の「備前アート茶会」を成功させ
ますぞ!