【アバ茶コラム Vol.6】「茶道戦闘力」アップを感じる瞬間 ~暁の茶事という時間の流れの中で
2013.03.04
【アバ茶コラム Vol.5】 お茶会のフルコースは4時間!?
前回は「茶会のフルコース =茶事」について書きました。
先日「暁の茶事」に行ってきました。朝の4時からスタートする
この時期にしかできない特別な茶事。
外は凍るような寒さ。そして、もちろん外はまだまだ暗い。
待合に入るとお客様全員でびっくりするくらいほっとする炭の暖かさ。
和ろうそくによる、ほんのりとした明るさは明るすぎる現代に生きる私たちには
おそろしく贅沢に感じます。
よくよく数えてみたら茶事に参加するのは1年ぶり。それなのに「正客お願いします」
と頼まれたものだから「こんなことするんだったよなあ?」と予習をしたもののそんな
付け焼刃な対応では如何ともしがたく。。。笑
ここは度胸一発。本番あるのみ!
暗い中ではじまる懐石。時間の経過とともに白んでくる外の様子に合わせて
メインディッシュの「濃茶」。「薄茶」は始まる頃には朝日が差し込んでくる。
普段の茶事では絶対に体感できない、時間の流れをもろに感じるのが「暁の茶事」
以前は茶事の流れに付いていくので精一杯。教科書通りの場所で、教科書通りの問答。
いや、それ以下だったはずです。。。笑 でも、素晴らしい時間と空間によって自分の
感覚を研ぎ澄ませてくれたのか!?
亭主のおもいやり、洗練された道具組。
これまで本来楽しむべきところを実は全然楽しめていなかったんだと。。。
心の余裕?とも違うような気がしますが、時間の積み重ねによって一応は自分も成長
しているのだなあ?と改めて感じる時間でした。
【利休百首】稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一
まさにこれだ!
同じことを繰り返していても、感覚が変化すれば全く違う視野を持つことができる!
う~ん。面白い!だから、飽き性な僕でもここまで長続きするんだな。笑
さあ、もっともっと「茶道戦闘力」あげましょう!