【レポート】アバ茶的「稽古茶会」 稽古では学べない「応用力」を身につける
2016.10.25
「はじめての茶道教室」では年2回の稽古茶会を開催しています。
イメージとしては「ピアノの発表会」といったところでしょうか?練習の成果を発表する場なわけですが、まあ一筋縄には行きません。笑
普段の稽古では、想定の範囲内のことしか起こりません。むしろ、起きないように稽古の流れを制御しています。 しかし、茶会本番ではそういうわけには行きません。予期しないことが連発して、頭が真っ白!?なんてことはよくあることです。
ですから、お稽古だけ伝えたいことに一部しか伝えられないので「茶会」はとても良い訓練の場になります。
今回は、生徒さんが一からすべてを作り上げてくれました。テーマは何にしよう?道具は何を使おう?軸は?お菓子は?と、ひとつの茶会を作るだけでも実はたくさんすることがあるんだなあ?ということを感じたことでしょう。
でも、見ていて一番苦労していたのは茶会本番での「亭主ぶり」「客ぶり」でした。はじまってから「し~ん」としている何とも重苦しい雰囲気。。。笑 それをどうやって打破しようか!?そんな心の中の葛藤が手に取るように伝わってきました。やはり、間合いを取りながらお話しをするというのは本当に難しいことですね。
そのときに改めて「でも、この自然と話題を作り出す力って仕事にも役に立つよね!」と割って入ったときの皆さんの納得度は大きかったように感じます。
茶道や茶会は「非日常」と捉えられがちですが、あくまでも「日常の延長線上」にあるのです。そんなことを少しでも感じてもらえたらいいなあと思いながら、次回はどんなことをしようかなあ?と次の思案がはじまるのです。
茶会の風景
小間と広間の二席。
「一華開五葉 結果自然成」亭主チーム10名による「秋の実り」をテーマとした茶会
やはりお菓子は定番の!
御銘:二重紅葉
御製:そえ田(祖師ヶ谷大蔵)
本当は二種あったのですが、写真撮り忘れ。。。