アバ茶好み Vol.3「着せ替え蓋付香合」
2024.04.17
御深井(おふけい)美濃青磁香合/安洞雅彦
桃山の古陶写しを得意とされる安洞さんの作品。(桃山陶向付を豆皿にしているシリーズが有名ですね)
今回の逸品はおそらく「耳付水指」の写しではないかなと思います。向付同様にミニチュアなので、見立ての香合としてちょうどいいなあと思って数年前に購入しました。
映画「利休にたずねよ」で利休に扮する市川海老蔵(当時)が秀吉を茶事に招きます。懐からそっと緑釉の香合を取り出して、お香をくべる。
すかさず秀吉が「今のは何だ?」と尋ねる。しかし、利休は「これだけはご勘弁を」みたいなシーンだったと記憶しています。(改めてもう一度観たい)
このやり取り好きだなあ(道具は奪われたくありませんが。。。爆笑)僕もこういうことがしたいと思い、何か自分らしさを出したくて替え蓋をあつらえました。水指でいうところの共蓋と塗り蓋の関係みたいなものでしょうか?
いつか、そっと出した時に「何だそれは!」と気が付いてくれる場面に出会えたらいいなあ。
アバ茶好み Vol.3「着せ替え蓋付香合」
- 御深井(おふけい)美濃青磁香合/安洞雅彦
- 替え蓋/河村寿昌