【茶道をはじめよう Vol.4】茶道の稽古、どんな感じ?
先生も見つかり、お稽古に必要な道具も揃ったところで!
さあ、いよいよお稽古に行くぞ!と思ったところで、
「そもそも、お茶の稽古って、どんなことするの?」
眉間にシワを寄せた、怖い先生が座っている。
少しでも間違えたときには扇子でぴしゃり。
なんて古風な稽古場は、もうそうは多くない気がします。
「ゆとり世代」なんて言葉があるように、あまりにも厳しくするとすぐに辞めてしまいますからね。先生も大変です。
という冗談(半分、本当?笑)は、これくらいにして、実際に「茶道の稽古」がどんなものなのかみていきましょう。
お稽古は「お茶を点てる」と「お客さん」がセット
お茶の稽古では、覚えるべき「役目」が二つあります。
ひとつは「お茶を点てる=点前(亭主)」です。お茶を一服点てるためには、「準備運動」が必要です。
その手順をひとつずつ覚えていきます。まずは、おいしいお茶が点てられるようになるのが、はじめの一歩です。
二つ目は「お客さん」です。
お稽古を始めるとすぐにわかりますが、お茶を一服頂くだけでも、それはそれは、面倒くさい手順がたくさんあります。
日本人であれば、
・茶碗を回すらしい
・お茶は何口か飲むらしい
・飲み終わったら何か言うらしい
ということをなんとなむ知っています。
これが一番のクセモノ。
中途半端な情報から「茶の湯都市伝説」が生まれています。
例えば、飲み終わったら「結構なお点前で」という。
正直、茶席で聞いたことは、ほとんどありません。
昔、テレビ番組「料理の鉄人」の審査員だった岸朝子さんが
「おいしゅうございます」
と言っていましたが、まさにそんなイメージでしょうか?
普段の生活でも、こんな言葉はほとんど使いませんよね?
お茶の世界でも、実はそんな小難しいことはないのですが。。。
ということで、まずは
「お茶を点てる(亭主)」
「お茶を頂く(客)」
としての振る舞いを反復練習を通じて習得するのがお稽古の入口です。(と~ってもシンプルに書きました。)
この先には、さらに奥深いことが待ち構えています!
それは、実際にお稽古をはじめてからのお楽しみに!
お稽古には「時間割」のない、フリータイム制?
さらに、特徴的なのが「稽古時間」ではないでしょうか?
学校であれば「9時に始まって、10時に終わる」、「授業は50分」と時間を区切って授業をします。
でも、茶道のお稽古には原則、「時間割」はありません。
先生ごとに設けている開催時間(例えば、10時~17時など)の間に伺う、「フリータイム制」です。
誰もいなければ、すぐにお稽古できますが、先客がいればその方が終わるまで待ちます。時間が許せば、ずっと居てもいいですよ。予定がある方は自分の都合に合わせて!という感じです。
アバンギャルド茶会は「事前予約制」にしています。最近は、そういう稽古場も増えていますので、事前にご確認を!
と、ざっとお稽古のイメージはつきましたでしょうか?
最終回は、お稽古や茶会で気を付けることについて、まとめてみようと思います。
連載:茶道を始めたい人が知っておくと良いこと5か条
【Vol.1】茶道教室を探す ~稽古事では「先生探し」に妥協なし!
【Vol.2】お稽古代の相場は? ~ぶっちゃけ、茶道ってどのくらいお金がかかる?
【Vol.3】茶道をはじめるときに必要なもの ~必要最低限とは?
【Vol.4】茶道のお稽古、どんな感じ? ~「茶の湯都市伝説」に騙されるな!
【Vol.5】茶席で失敗しないために気を付けること5選