【アバ的利休百首 vol.4】 はぢをすて人に物とひ習ふべし是ぞ上手の基なりける ~聞くだけにあらず。聞き上手こそ、上手の基なり
聞くは一時に恥、聞かぬは一生の恥。
まさに言わんとするところはここですね!
はぢをすて人に物とひ習ふべし是ぞ上手の基なりける
■一般的解釈
本当に学びたいと思ったら、どんなことでも吸収したいと思うものです。
そうなると聞くしかありません。変なこだわりを捨てて、素直になって教えを
請う心が大事なのです。
■アバ的解釈
物を問う = 聞く
と解釈しがちですが、僕は問うとは聞くだけではないと思います。
人間誰しも『自尊心』を持っているものです。先生や先輩に
「それは違うよ!こうやるんだよ!!」
といわれたら「ムカッ」と来たり、「そんなこと知ってるわい!」と心の中で
思うこともあるでしょう。でも、そう思った想いは意外と簡単に相手に伝わって
しまうものです。
そうなったら、せっかく教えようと想っていた方の心はあっという間に遠くに行って
しまうものです。だから、「物を問う」というのは直接尋ねるだけではなく、教えを請う
時にどんなことがあっても素直にその言葉を受け止めるて「はい!」と言える心こそ
「上手の基」なのではないでしょうか?
まさに、仕事でも同じですね!
素直に「はい!」と言って、それをすぐに受け入れて実践できる子は
自分から聞かずとも自然と周りからいろいろと与えられ、ぐんぐんと成長していく
姿を良く見かけます!
■ 参考文献
利休道歌に学ぶ (裏千家学園公開講座PELシリーズ)
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阿部 宗正
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