【アバ的利休百首 vol.14】稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一
もはや、はじめての人にはちんぷんかんぷんな領域に差し掛かり
そうになったので、一度順番を変えて汎用的な句から紹介することにします!笑
稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一
■一般的解釈
お茶のお稽古をされている方は、耳にたこが出来るくらい
聞かされている句ではないでしょうか?
何事も一から始まり、二、三とステップアップしていき十にたどり着きます。
十にたどり着いてそこで満足する人はそれまでで、また一に戻り、繰り返して
いくことが大事です。
でも、再び一に戻るときに初心の頃の一ではいけない。十を経験した人なりの
一でなければいけないという教えです。
■アバ的解釈
いや~。初めてアバ的解釈、苦戦中。笑
すっごく簡単なことなのに、すっごく難しい。完全に禅問答ですよ!
一から習い始めて十に達したら、また一に戻る
って言われても。。。でも、書きながら
一、二、三・・・八、九、十
十と一、十と二、十と三・・・十と八、十と九、十と十
二十と一・・・
ってことかなあ?と。一から始まって、十に達する。
十に達した人がまた一に戻るんだけれども、十を知った上での「一」
なのでまたひとつ高みにある「一」なのだと!(完全に禅問答や。。。笑)
まさにお稽古以外にもなんにでも言えることですね。
仕事でも!若い頃は現場でガツガツ働いていたけど、あるときマネージャーになる。
マネージャーとしては「一」からスタートかもしれないけど、現場で得た「十」を
持った上での「一」!全然違った視点でその「一」を見ることが出来る!
そして、現場で得た「一、二、三」を忘れてはいけませんよ!
ということを伝えたかったのでしょうね。利休様!
※う~ん。一見簡単そうな一句。
はるかに解釈が難しいですね。。。汗
≪ バックナンバー ≫
■ 参考文献
淡交社
売り上げランキング: 147549