【アバ的利休百首 vol.21】 規矩作法守りつくして破るとも離るとても本を忘るな ~ピアノなら「バイエル」、書道なら「永字八法」。何事も基本のキ!
まさに僕自身が一番肝に銘じなければいけない
大事な一句ですね!
規矩作法守りつくして破るとも離るとても本を忘るな
■一般的解釈
規矩作法とは、お茶のルールや作法=お点前ですね。
何はともあれ「基本」を身に付けましょう。ここに創意工夫が入る余地は
ありません。「型」に忠実にやりましょう!
でも、どうしても「基本の型」を破って臨機応変に対応しければいけないとき
があるはずです。基本から離れてしまうときも本を忘れてはいけません。
※「規矩(きく)」とは?
考えや行動の規準とするもの。手本。規則。(三省堂 大辞林より)
■アバ的解釈
何をするにしても「基本」は大事です。
ピアノなら「バイエル」、書道なら「永字八法」。
それぞれの世界にそれぞれの「カタ」が存在します。
同じことを永遠と繰り返していると
いつまで同じことやらせるんだ!
もっと違うことをやらせて欲しい!
そんな気持ちになることありませんか?僕もそうでした。
1年も2年も同じようなことをやって、飽き性な僕はすぐに我慢の限界に
達しそうになると先生は少し先のことをさせてくださいました。
※たぶん、察してくださったのでしょうね。笑
でも、今になってそのことにはとても感謝しています。
それは作法や点前という目に見える「カタチ」ではないと思います。
茶道とは茶の湯とは何か?
という「本」質的な精神や教えを知らず知らずのうちに身に付けていたの
でしょうね。お点前が少し変わったとしても伝えたい「心」は変わっていない
ならそれもひとつのカタチ。そこに「基本のカタ」があれば「本を忘れる」こと
はないのだよ!だから、しっかり耐え抜いてくださいね!というメッセージなの
でしょうね。
新規事業を立ち上げる。新しい企画を考える。
世の中にないものを一から作るのは不可能に近いくらい何でもあります。
だから、
世の中にあるもの=規矩作法
をしっかり見て、既存のものを自分なりにアレンジして新しいものを生み出そう!
という発想はまさに
規矩作法守りつくして破るとも離るとても本を忘るな
ですね。何だって、基本は同じなのです。そこをベースにどれだけ自分発想
できるか!勝負の世の中ですね!笑
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■ 参考文献
淡交社
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