【アバ的利休百首 vol.34】 棗には蓋半月に手をかけて茶杓を丸く置くとこそしれ ~「道具」を活かすは「扱い」を知ることからはじまる
「お茶を点てるときの極意」2日目。
ついにマニアックな領域に入ってきてしまいました。。。笑
棗には蓋半月に手をかけて茶杓を丸く置くとこそしれ
■一般的解釈
抹茶を入れる茶器に「棗(なつめ)」というものがあります。
カタチが果実の「なつめ」に似ていることに由来しています。
主に薄茶に使う、基本道具のひとつです。(茶碗、茶筅、茶杓、棗、茶巾 etc.)
その棗を扱うときの基本極意です。
棗には蓋半月に手をかけて
なんてマニアックな表現!?こんな感じです。笑
持っている手と棗の間が「半月」っぽくなってますか?笑
上から握りこむと無骨な感じがするので、ちょっとでも格好いい
お点前を!という教えですね。
茶杓を丸く置くとこそしれ
蓋の曲線に吸い付くように置くと安定しますし、茶杓と棗を大事に
扱っている感じがしっかりでます!
これで「棗」の基本扱いマスター?です。笑
■アバ的解釈
初めて「写真」&「動画」を使ってみました。
文章だけではなかなか伝えにくいことがありますが、
あくまでも基本中の基本です。ここから先は是非実際に
道具を手にとってみてください!
さて、今日の句ですがこの句だけをみたら
「棗の扱いと茶杓の扱いとは?」
みたいなHow to句ですね。でも、全百首を見渡してみて感じた
ことなのですが、個別の道具扱いについて言及したかったのではなくて
道具の扱いは道具の特長を活かして臨機応変に対応しましょうね!
ということまで突っ込んで伝えたかったのではないかなあ?
と感じました。
プレゼンテーションをするときもパワーポイントやワードときには「手書き」
なんてこともありますよね!そのツールの強みやポイントをおさえないと
そのツールを最大限活用できないですよね?
棗ならその丸っこい特徴を活かして、美しく見せてあげる!
そのための「半月持ち」と「半円を描くように茶杓を置く」なのでは
ないかなあ?なんて、ちょっと深読みしすぎかな?笑
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■ 参考文献
淡交社
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