【アバ的利休百首 Vol.36】置き合せ心をつくして見るぞかし袋は縫目畳目に置け ~表面的なテクニックはすぐに見破られるぜ!
「お茶を点てるときの極意」最終日。
昨日は、「利休7つの習慣=利休七則」でしたね。
その総仕上げとして今日から数回にわたって「位置の決定」
に関する句を!
位置の決定?
置き合せ心をつくして見るぞかし袋は縫目畳目に置け
■一般的解釈
位置の決定。
茶道をやっていると様々な道具が登場しています。
何の目印もされていない畳の上に、それらの道具を並べていきます。
当然、並べる位置も決まっていますが、これがまた難しい。
つまり、何をどこに置くか=位置の決定が茶の湯においてはとても
重要な要素です。だから、心をつくして置く位置に気を配りなさい。
特に難しいのが「袋=仕覆」の位置。
カタチや大きさがまちまちなので仕覆の縫目と畳の目をあわせて
おきましょう!という心得。
■アバ的解釈
もはや意味不明ですね!?笑
では、これを見てどう感じますか?
何だか、ぎこちないというか落ち着きがないというか。。。笑
これなら綺麗な三角形で小さな宇宙を感じませんか??
はじめのほうが「いい!」と感じたなら、とてもアバンギャルドな
センスをお持ちです!笑 簡単そうで難しい、配置。
まさに「センス」の問題ですね!
ちなみにこちらは
デコボコ。。。
それなりに!笑
右から「茶入」「茶杓」「仕覆」です。
一直線上に並んでいませんか?このほうがキレイだと思いませんか?
お点前をするとき
一、位置の決定
二、順序
三、動作
といわれます。手順を覚えるよりもどこに置くかのほうが
大事です!順序や動作は目に見えることですが「位置の決定」は
見えそうで見えないこと
の象徴です。でも、ちゃんと見ているものですよね。
仕事でも、プレゼンや営業トークなど一見華やかなことよりも
事前に資料を並べるとか相手のことを下調べするなど見えそうで
見えないことのほうが大事で、そういうことをしているかしていない
かは意外と簡単に見破れるものです。
表面的なテクニックだけでは「化けの皮」はすぐに剥がれてしまいます。
何事も「見えそうで見えない」細部まで心を配ること!と利休さまは
言いたかったのでしょうね!笑
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■ 参考文献
淡交社
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