【アバ的利休百首 Vol.43】床にまた和歌の類をば掛るなら外に歌書をば荘らぬと知れ
そろそろ行き詰ってきましたね!?笑
利休百首もそろそろ本格的にマニアック路線まっしぐら!
次の展開を念頭にいれながら「重複を避ける」について
2回に渡ってご紹介しますね!以前、
という句を紹介しました。その続きです!
床にまた和歌の類をば掛るなら外に歌書をば荘らぬと知れ
■一般的解釈
茶会などを催すと「本席=お茶を点てる会場」とは別に「待合=待ってもらう部屋」
があったりします。
床にまた和歌の類をば掛る
本席に「和歌」などの短冊や色紙を書けるとき
外に歌書をば荘らぬ
待合にも「和歌」を掛けてしまうと本席と被ってしまうので
違うものを掛けましょう。という教えです。
■アバ的解釈
茶会に呼ばれると
待合 ⇒ 本席
という順番に入っていきます。待合で和歌をみて、
なるほど、なるほど。なかなかステキですね!
さあ、本席の床には何が飾ってあるかなあ?
と楽しみに入ったらまた和歌がかかっていた!?
ちょっと?かなり?がっかりしますよね?
レストランに行って前菜に「マグロのカルパッチョ」。続けて
「マグロのタルタルソース」、メインディッシュも「マグロステーキ」
といったところでしょうか?(マグロ好きの僕なら舞い上がっちゃいます
けどね。。。笑)
単純に受け止めれば、
重複を避けなさい!
ということになりますがもっと奥深い真髄があるのではないかなあ?
と思っています。そして、それは決してお茶の世界だけではなく、
普段の生活にも何か意味があるのではないか?そういうにおいを感じて
いるのですが、まだ僕なりの答えが見つかっていません。
明日も「重複を避ける」について迫ってみたいと思います。
皆さんは
なぜ、重複を避けなければいけないのか?
どうお考えでしょうか?
追伸:
同じものばかり出来てたら、つまらない。限られた時間と空間だからこそ
重複を避けて演出するのか?茶会は物語です。その物語をつなげていくため
には重複という連続性が邪魔なのか?利休さまは「重複を避ける」にどんな
想いを込めていたのでしょうね?
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■ 参考文献
淡交社
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