【アバ的利休百首 Vol.44】盆石をかざりし時の掛物に山水などはさしあひとしれ
昨日に引き続き、「重複を避ける」です。
さあ、これを書きながらその本質、見つけられるかな?
盆石をかざりし時の掛物に山水などはさしあひとしれ
■一般的解釈
最近はめっきり減ってしまいましたが、利休さまの時代は床に
「盆石」を飾りつけることがあったそうです。もし、床に盆石を飾る
ことがあれば、掛物=軸は山水のものを避けましょう!ということですね。
「差し合い」とは重複することですね!
■アバ的解釈
盆石。グーグル君で調べてみました。
そしたら、こんな動画を発見しました。
これまたマニアックですね。。。笑
あれ?これに似たものをどこかで見たことがありますね?
これは「箱庭点前」に通ずるものがあるのでは!?笑
利休さまがやりたかったことを凝縮するとこんなカタチに
なる!ってわけないか。。。
それにしても、百首しかないのにこんな各論的な内容が
選ばれると言うことは何か深い意味がある?と解釈すべき
ですよね?
重複を避ける
改めて、利休百首の中で詠われているものをみてみると
【これまでの句 ~重複を避ける】
花見よりかへりの人に茶の湯せば花鳥の絵をも花も置まじ
床にまた和歌の類をば掛るなら外に歌書をば荘らぬと知れ
盆石をかざりし時の掛物に山水などはさしあひとしれ
どれも「床」に関するものですね。やはり茶の湯の表現において
一番重きを置く場所ですからね。限られた道具だから重複を避けて
いろいろな表現をいれるべし!ということは理解できます。
でも、もっと本質的なことがありそうな気がするんだよなあ~。
何か日常の生活にも近い要素ないかなあ?と、結局今日も答えが
出ず。。。もんもんとした想いで笠間に行ってきます!笑
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■ 参考文献
利休道歌に学ぶ (裏千家学園公開講座PELシリーズ)
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阿部 宗正
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