茶道具のいろは 『蓋置』
蓋置
蓋置は、釜の蓋を置いたり、柄杓を引いたり(=置く)するときに
使う道具です。釜を使うお点前には必須の道具となります。建水と同様、
唐銅製のものが始まりで、その後、陶磁で写すことが行われ、竹の蓋置へと
多様な展開を見せていきます。
火谷香炉(ほやこうろ)、一閑人(いっかんじん)、三つ人形、蟹、さざえ
五徳、三つ葉の七つを「七種の蓋置」といい、金属でも陶磁でもできています。
竹の蓋置は、武野紹鴎が水屋用(=準備用)に使っていたものを、利休が寸法を
定めて点前に用いるようになった伝えられています。
【参考文献】点前道具〈下〉扱いと心得 (茶道具百科)/淡交社編集局編
アバ茶流「蓋置」の解釈
建水に続き、地味系道具の代表格の蓋置ですが、意外とルールも多いのですが
遊びやすい道具のひとつではないでしょうか?
こちらは、代表的な「竹の蓋置」です。
さて、これも蓋置として使っているのですが元は何だと思いますか?
実はこれ「風鈴」なんです。友人の陶芸家が磁器で風鈴を作ろうと試みた
のですが想像するような音が出ずに放置されているのを救出してきました。笑
もちろん、釜の蓋も柄杓もちゃんとのります!
お道具を全部そろえようと思ったら、それなりにお金が必要ですが
身近にあるもので代用できないか?と考えてみるのも楽しさのひとつですね。