【アバ茶コラム Vol.1】 茶碗何回、回すの?なぜ回すの? ~誰もが気になるこの疑問!
2012.11.25
以前、利休様が残した名言を自分なりに解説するコラムを書いていました。
書くことは自分の整理になり、とってもいい時間でした。このときは
名言のネタが切れてしまったので50回で終了。。。笑
今回は自分でネタを探しながらボチボチと「茶道」に関するコラムを書いてみます。
記念すべき?第1回目のネタは必ずと言っていいほど聞かれるこのネタ。
お茶碗って「何回」回すんですか?お茶って「何口」で飲むんですか?
「お茶碗を回さないといけない!」
なぜか多くの日本人は知っています。おそらくどこかで耳にした「都市伝説」的なネタ?笑
「なぜ回すの?」には諸説ありますが、一番わかりやすい理由は日本人ならではの感性、
「謙譲の心」からです。亭主(=お茶を点ててくださる方)はお茶碗の見所をお客様の
正面にあわせて出してくれます。
その一番綺麗で豪華なところに、いきなり口をつけたら失礼なのでちょっと「正面をはずす」。
その所作が茶碗を回す本質的な意味なのです。なので!「回数」や「方向」が大事なのではなく
ちょこっと正面をずらすことが素敵なお茶碗を出してくださった方への思いやりなのですね。
実際、お茶碗を回す回数や所作のルールは流派によって少しずつ違うので流派内での正解は
あれど、茶道全般から考えると正解はないのではないでしょうか?亭主と客がお互いに思いやる
心が大事ってことですね!
そして、何口で飲むのか?目安は「三口半」なんて言いますが口の大きさは人それぞれ。
ちなみに
「あの~、お茶ってどうやって飲めばいいんですか?」
「えっ。口で飲めばいいんですよ!」
と。言った方がいたそうな。笑
参考文献
このあたりのことがまとまったオススメの一冊!